思いつくままではありますが、メモを見ながら、昨年の振り返りです。
小説といえばブッカー賞の受賞作が安価で見つかると購入していましたが、
そうして読んだのが、イシグロとクッーツェのものでしたが、なかなかあとは
続かないものの、さすがにブッカー賞と思いました。
外国の小説といえばプルーストを岩波文庫で読んでいましたが、これはまだ
まだ先が長いことです。
今年読んだ作家さんでやっと読むことができたと感謝したのは、次のもの。
当方の世代には官能小説作家として知られていて、その昔に芥川賞を受けた人
がどうして、あんなになっちゃったのかねと思われていたのですが、それから
何十年もたって、女性作家さんなどの後押しがあって新潮文庫のラインナップに
加わることになりです。これが手にできたのは、ほんと良かったことです。
昨年に新たに知った作家さんで、こちらの不明を恥じたのは皆川博子さんであ
りました。いまだ長編小説などは読むにいたってないのですが、それはこれから
の楽しみにです。図書館から書評集などを借りてよみました。
つまみ読みばかりで、小説もまとまったものはあまり読んでいないことが
わかったのですが、そのなかでは柚木麻子さんの「らんたん」が印象に残り
ました。ちょっと気になっていた恵泉女学園の創立者 河井道さんとその
同行者を描いた作品ですが、河井道さんは、もっと知られていいと思ってお
りましたので、こういう作品が書かれたことを歓迎であります。
河井道さんに関しては、岩波書店からも本がでているのですが、やはりこの
ように形のほうが親しまれるようです。