ちょっとうれしい話題

 ほとんどリアルタイムで見物をすることもないオリンピック競技であります

が、高木美帆さんが残した結果には驚いたことです。たぶん、この大会が選手

としてのピークではないかと思われたので、なんとか1等賞になればいいのに

と思っていたのですが、最後の最後に大会記録でそれを叶えて、文句なしの

MVPでありますね。

 もうひとつよかったなと思ったのは、スキー複合団体がメダルにかかった

ことでしょうか。複合という競技は、当方が若いころにはジャンプでは上位に

いるのだけど、距離ではまったく歯が立たなくて、失速するというイメージで

した。それがいつの間にかメダルが期待される競技になったというのには驚い

たものです。

 スキー複合は選手層は薄いし、サポート体制もよろしいとは思えないので、

選手たちは大変であることと思っておりました。

当方の住まう町には、スキー競技を行う環境はありませんので、この町にゆか

りの選手というのはいないのでありますが、交通の便がよろしいこともあって、

競技チームの名前の入った車を見かけたりすることがありました。

 そのなかでダントツにしょぼい(というのは派手さがない、金がかかって

いない)車で動いているチームを目にすることがありました。その車体には

岐阜日野自動車とシールが貼られていて、はてさて、これはなんのチームかと

検索をかけたことがありました。

 岐阜日野自動車というのは、ノルディックスキーチームを持っていて、その

所属選手が、ワンボックスカーで遠征、合宿を行っているのでありました。

ほとんど売れないロックバンドのツアーの趣きでありまして、思わず頑張れ

よと思ったものです。

 こちらの新聞のスポーツ面はノルディック種目などもそれなりに紙面をさき

ますので岐阜日野自動車所属の選手の結果を気にしたりです。

 なんとなく崖っぷちの選手と思っていた岐阜日野自動車所属の人が、今回の

スキー複合団体メンバーの一員として、三等賞になったとのことです。こうい

うのって、素直にうれしい話です。たぶん、これまでサポートしていた岐阜日

野自動車の皆さんも喜ばれたことと思うのでありますよ。

なんとなく、国民体育大会とオリンピックが地続きになっているように感じる

今回の快挙でありまして、オリンピックも捨てたものではないことで。