せいてはならん

 昨日に発足した政権党四役の平均年齢は71歳とのことで、これは当方の

年齢でも不足しています。とはいっても一人で平均年齢をあげている人が

いますので、そのかたをのぞきますと当方と同じくらいなのでしょうか。

 本日に発足の内閣の平均年齢は60.4歳とのこと、こちらは当方より年長

さんは3人しかいませんでした。これで老害といわれましたら、当方の現状

などはもっと老害状態でありますこと。

「せいてはならん」は、本日に拾ってきた富士正晴さんの本であります。

 竹林翁落筆とありますが、富士ささんが新聞に連載したコラムをまとめた

ものでありまして、富士さんは1913年の生まれですから、このとき69歳となり

ます。これから5年ほどで亡くなってしまいます。

 晩年の富士さんは自宅に引きこもっての生活でありましたが、69歳にして

次のように記しています。

「老いての今の退屈は、『とにかく』の外出がなくなった。周囲に歩く町が

なく、友人もいないし、映画館も喫茶店もバーもスナックもない。あったとこ

ろで、気軽に出て行く気分も、脚もない。自転車にも自動車にものれないが、

脚を交互に運んで歩いて行くことも気乗りうすであり、いわんやジョギングな

どはとんでもない。」

 昭和の年寄である富士さんとくらべますと、令和の年寄はアクティブである

と思うことですが、若い人たちに迷惑をかけないようにしなくてはいけません

ですね。