昨年の回顧 1

 年が明けて、三が日に昨年の手帳、日記、それにここでの記録などを

見ながら昨年に印象に残った本とか出来事などをメモすることにです。

 昨年は、当方が時代のトレンドと大きくずれていることを痛感したこと

でありまして、人々の熱狂から距離を置いて、はやりにのらない、バズらせ

ないことにしなくてはと思いました。

 結果として、このブログと連携してのXでの発信も、控えることになりま

した。どうやらXというのは、人と人を分断するために、大きな力を発揮す

るツールのようであります。

 それはともかくとして、今年の回顧で、本の話題からです。もちろん順

不同。

1 斎藤真理子さんの活躍

 数年前の岩波「図書」の連載で注目したのですから、これはずいぶんと

遅いのでありますが、今年は「ちくま」での連載がとても良くて、当方のなか

で存在が大きくなることです。

 そこにもって、遅ればせで斎藤さんの本業である韓国文学の翻訳にも

ふれることができました。編集グループSUREの本、それに創元社のもの

やハン・ガンの「別れを告げない」など、非常に密度の濃い一年でありまし

た。豊崎社長の「鮭児書店」が選ぶ「文学賞」を受けたのは当然すぎるくら

いです。

 ハン・ガン「別れを告げない」は、宮本浩次さんのコンサート見物ででか

けた横浜 ランドマークタワーのなかにある書店で、見つけて購入したの

ですが、6月12日で宮本浩次さんの誕生日であったこともあって、この本

のことは強く記憶に残ることに。(まだ読み返すことはできていないが、

傑作であることは間違いなく、自然な日本語で読むことができるのは、斎藤

真理子さんのおかげです。)

 2 戦争と平和 トルストイ 新潮文庫

 あとすこし読むことができていないのですが、物語のほとんどは昨年中に

読んでいましたし、プルーストを読んだら、次は「戦争と平和」をということか

らも、昨年の読書といえば、これあげてもよろしいでしょう。

 これを読み終えるころには、ロシアとウクライナの戦争も終わらないかと

思ったのですが、そのようなことはまったくなしでありました。