先日に外出したおりに、すこし待ちの時間があったものですから、その
時にブックオフで時間を使うことになりです。当方のブックオフでの予算
はワンコインですから、喫茶店に入ってコーヒーを飲むのとだいたい同じ
出費でありましょうか。(しかしその昔と比べると、まちの喫茶店という
のは姿を消してしまっていて、まちの本屋さんで本を買って、喫茶店で
収穫を確認するという楽しみは、田舎では成立しなくなっていますね。
植草甚一さんのスタイルでありますが、その昔は、当方のまちでもできた
ことですがね。)
ブックオフに入りましたら、一番に目に入ったのはセールの告知です。
13日からのお盆時期に20%オフセールをするとあるではないですか、そう
でありますかと、これは参戦しなくてはと思ったのですが、なかなかお盆
の時期には足を運ぶのはむずかしいぞでありまして、かえって在庫で眼に
つけているのが売れる可能性が高いのであれば、いっそのこと買ってしま
おうかと、棚を前にして迷うことであります。
目をつけていた一冊は、比較的最近のものですが、図書館から借りて読も
うかとも思っていたもので、いつも借りられていて、なかなか順番が回って
こないような気がして、値段が折り合えば買ってもいいかと思っていました。
前回にチェックしたときには、もうすこし値段が高かったように思ったの
ですが、それは勘違いかもしれませんが、まあこの値段でありましたら、文
庫本なみですから、ワンコイン予算では足がでるのですが、えいやっと買う
こととしました。
そういえば、この小説を読む前には谷崎の「卍」を読むのだと、以前に記し
ているのですが、それもできてなくて、買ったけどもまだまだ読むにはいたら
ないかな。
辻原登さんの小説は、とりあえずできるだけ読んでおこうと思っていまして、
それなりにフォローしているのですが、最近の作品はノアールというか、あまり
ハッピーな小説がないようにも思います。まあ、それが辻原さんの時代認識なん
でありましょう。
めったにないこと、それに続いて行きつけの新刊本屋で新潮文庫の一冊を買う
ことになりです。
当方の好きな阪田寛夫さんについての本。これは阪田さんの長女さんが
書いたもので、元版は2017年ですから、当方はその時に話題としているは
ずです。
この内藤さんは、最初に妹さんである大浦みずきさんについての本を書い
て、これはそれについでのものとなります。
阪田さんの熱心なファンであれば、あまり新しい発見はないのかもしれま
せんが、それにしてももの書きの父親を持つというのは、大変であるとい
うことがわかります。
むしろ妹が宝塚の大スターというほうが、内藤さんにはよかったのかも
しれません。