あまりTVのニュースは見ないようにしているのですが、このところ
選挙運動も兼ねてよくTVに顔をだされる女性が、ロードマップとか
ステージ2とかいう言葉を発しています。
多分、どちらも英語に由来するのでありましょうが、この局面でこの
ような言葉使いをしなくてはいけないというのは、日本語の語彙が少な
い方なのでしょうか。
当方はなんでも日本語とはいいませんし、がん治療などでステージ2と
いわれたら、その内容の深刻さのことからも、こういってもらったほうが
よろしいかと思いますが、ロードマップにステージ2というのは、わけわ
からんでありまして、東京都民でなくてよかったと思いますし、都民の
皆さんは、このような言葉に違和感を持たないのかなと思うこと。
当方の町は、本日もお天気でありまして、お昼前には散歩にでかける
ことになりです。めったになく昨日に引き続きで20度超えでありまし
た。
ちょうど新緑の季節でありまして、遊歩道となっているところは新緑の
木々が日陰をつくってくれました。
ちょうどお昼時ということもあって、ほとんど人と行き交うこともなく、
これであれば、隣の人との距離を取るのも容易なことです。
戻ってから読みかけになっている「百年の旅人」を読みつぐこととしま
した。
本日に読んでいたところにあったくだりです。
先の大戦が終わったあとの引き上げを受け入れた佐世保援護局の担当者の
話であります。(この小説では、この佐世保援護局の職員たちはSRCという
白抜きの腕章をしているとありまして、登場人物たちはSRCってなんだろう
ねというのですが、もちろんこの時代は連合軍に占領されていたときであり
ます。)
「わたしらは日本人を甲板にもびっしりのせて帰ってくるんです。復員兵は
もちろんですが、満蒙開拓団であっちに行っていた人々とか朝鮮からの引揚
者をね。満蒙開拓団なんてもう惨めの一言に尽きます。ぼろぼろの麻の衣服
に裸足というかっこうの人が多いんですよ。戦争によって離れ離れになった
夫婦とか開拓団の孤児とか。そして今度のコレラ騒動です。これは夏にいち
ばん発生する。」
最近は国内でコレラが問題となることはなくなって、これはありがたいこ
とでありますね。