本日のTVで一番の話題はロシア大統領が来日して、首相と会談をしたことであります
ね。露国は日本からの経済協力を引き出したく、わが国は北方領土問題に解決の糸口を
見出したく思ったのでありましょう。その結果はどうであるのかわかりませんが、露国
の大統領は、どうやら日本では首相官邸よりも講道館に行きたかったようで、どうも日
本で尊敬できる人は、ここにしかいないようです。
そんなわけで、北方領土返還に期待をしていた人からは、失望の声があがっていたよ
うです。当方がかってひいきにしていた役者の「すまけい」さんは北方領土 国後島の
生まれで、数少ないこの島生まれの有名人でした。
「根室からは千島四島がすぐ目の前に見えて、千島富士(ウルップ島の活火山)を毎日
眺めながら小学校に通ってました。その島におばあさんのボーイフレンドがいて、年に
一回ぐらい根室に遭いにきてました。・・・おばあさんも若いころ、よく国後島、択捉
島、志発島とか歯舞諸島へ行ってて、千島は温泉があっていいところだって言っていま
した。二番目の亭主が漁師だったから、その船に乗って千島に行ってたんだと思う。」
上に引いたのは、1934(昭和9)年に根室で生まれた佐々木美智子さんからの聞き書
き「新宿、わたしの解放区」(寿郎社)からであります。
- 作者: 佐々木美智子,〈聞き書き〉岩本茂之
- 出版社/メーカー: 寿郎社
- 発売日: 2012/09/20
- メディア: 単行本
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に放送があったNHKBS「新日本風土記 東京新宿 花園神社」に佐々木美智子さんが登
場していたからであります。
当方は、酒を飲まないこともありまして、ゴールデン街にはついぞ縁がないのであり
ますが、ここにたむろした人々の話などを見たり、聞いたりするのは好きであります。
佐々木美智子さんは、このゴールデン街でお店をしていた伝説の女性となります。
上記の「新宿、わたしの解放区」が刊行されたころには、「伊豆大島の暗室にこもって
写真を焼いている」とありました。
本日の番組を見て、この女性が再びゴールデン街で店をやっているということを知り
ましたが、国境の町で育った女性のバイタリティに驚くばかりです。