夜になって雨

 日中は庭仕事をしておりまして、夕方から雨との予報はあったのですが、

鉢の花にたっぷりの散水であります。雨になった花は駄目になるのだろうなと

思いながらも、雨は必要であるしと受け入れるしかなしで。

 雨に弱いバラは、今が盛りでありますが、これは雨が上がったら落とさなくて

はだめかな。

雨にあたると頭を垂れるになるバラの木

 午後から買い物にあわせてブックオフに立ち寄ることにしました。久し振りで

あります。このところ読むものには不自由していないのでありますが、ブックオフ

でなにか気を惹くものがあればと思っていくのでした。

 文庫の均一棚のところをチェックしていましたら、これは買いだなと思うもの

があって、それの値段を確認してみましたら、これは均一ではなく、普通の割引

本でありました。残念でした。ちなみのその一冊は田辺聖子さんの写真館のも

のでありました。文春文庫にこのようなものが入っていたのか。

 田辺聖子さんは写真館の娘さんであったのですね。昭和の初めのお生まれで

ありますので、子どもの頃の写真が多く残っているのは、生家が写真館であった

せいでありましょう。写真館生まれといえば、小沢昭一さんもそうでありました。

昭和の初めに写真館というのは、相当にハイカラな商売であったことです。

 ブックオフで以前に使っていたポイントカードにほんのすこしではあります

が、ポイントが残っておりまして、本日はそのポイントを利用して一冊購入する

ことになりです。

 このような本がでていることは、まったく知らなかったという本です。

 影書房の本というのが珍しく、著者が土本典昭さんというのがまた意外な

感じの本です。この本のまえがきには次のようにありです。

「この二年間、つまり1992年の夏から、私はオホーツク海にとらわれてきた。

その間、北方領土に最も近い、その返還運動のシンボルの街、根室をはじめ

オホーツク沿岸を夏と秋、冬の三季にわたり調査し、1993年にはロシア領

オホーツク海の沿岸を一ヶ月歩いた。」

 土本さんといえば、記録映画作家で、その仕事のなかばは水俣病事件に

ついてであったと、上記に続くのですが、最近はあまり名前を聞くこともない

ことです。(検索をしてみましたら、2008年に亡くなっていました。)

 この30年でロシアとの国境の海がいかに変わってしまったかを思い知る

一冊であるようです。