坂根厳夫さんの「メディア・アート創世記」を話題にしています。先日に購入して、まだ
ほとんど読めていないのでありますが、巻頭におかれた「私、そして境界領域を訪ね
歩いた半世紀」のところをぱらぱらとながめています。朝日新聞の記者としてコラムを
書くようになった時に、ちょうど当方は学生でありまして、そのコラムをスクラップして楽し
く読んでおりました。いまでも家のどこかには、そのときにスクラップしたコラムの切抜き
があると思います。
すぐにでてくるところにおかれているのは、昨日に引用した坂根さんの文中にあった
「美の座標」であります。この本については、以前にも二日にわたって言及したことが
あります。
( http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20080108 )
前回には書影を写真で掲げたのですが、写真が小さくてはっきりとしませんでしたの
で、今回はスキャナーで読み込みした書影をかかげることにいたしましょう。
すごいデザインの本ですよね。いずれも外箱の写真でありますが、箱にブックデザイン
杉浦康平+中垣信夫と記されていますが、杉浦康平さんの傑作のひとつではないで
しょうか。これの版元がみすず書房というのが、不思議な感じがします。定価1800円は、
それなりに高かったと思います。たしか当時岩波から鴎外全集が刊行中で、これは
一冊2000円でしたね。前回、この本に言及したときは「日本の古本屋」に一冊くらいしか
なくて価格が1万数千円もしていた記憶がありますが、最近はうんとお安いものもあって、
これは本当におすすめのものです。