朝日新聞の土曜日には別刷りのbeというのがありまして、青のbeではその時代の旬な
人がとりあげれます。先日には山下達郎さんがとりあげられて、話題になっていました。
赤のbeはフロントが「うたの旅人」というタイトルになるのですが、本日の歌は信時潔
作曲「海ゆかば」でありました。
そのむかしでありましたら、朝日新聞が「海ゆかば」を取り上げるなんて考えること
もできなかったのですが、これも時代の変化でしょうか。
拙ブログでは、これまで信時潔「海ゆかば」を話題にしたことがありましたので、まず
はそれを読み返してみたりしておりました。
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070201
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20070504
http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20110222
信時潔さんのことを知ったのは、まちの合唱団が信時さんの作品を発表会でとりあげて
いたことによります。その合唱団は、日本語にこだわった曲を取り上げるのをモットーと
していたのですが、レパートリーに信時さんの合唱組曲「沙羅」がありました。
このように渋い作曲家のことを知ったのは、この合唱団の発表会のしおりによってで
ありまして、その方が「海ゆかば」の作曲家であるとわかったのも、合唱団の方に教えて
もらったことによってです。
この信時さんについての認識をあらたにするのは、もちろん阪田寛夫さんによってで
ありまして、「海道東征」が収録されている「戦友 歌につながる十の短編」はおすすめ
の一冊で、日本の古本屋で検索をかけましたら、安値500円で入手可能のようです。
講談社文芸文庫でも「海道東征」は読めるのですが、「戦友」のほうがずっと安くて
お得でありますよ。