何か忘れているなと思ったら3月3日は小沢信男さんの祥月命日であり
ました。日々に疎しとはいうものの、まだ亡くなって何年もたっていないのに
です。ほんとに、西村賢太さんを見習わなくてはいけませんです。
小沢さんが亡くなってから、谷中のお宅に伺うこともなく、どこにお墓がある
のも承知していないのですから、薄情なことであります。
この一年での小沢さんといえば、こちらの北海道の新聞のコラムで四万
六千日にからんで小沢さんの文章の引用がありました。これを目にして喜ん
で、この場で報告しておりました。
vzf12576.hatenablog.com あとは、古本で小沢さんのサイン本を一冊買いましたです。小沢さんの架蔵本
が月の輪書林から売りにでているよと教えられて、早速に日本の古本屋で確認
をしましたら、小沢さんのところにあったものがコメントつきでならんでいたので
すが、そのなかにこれは手放しちゃだめでしょと思う本がありまして、それを救出
することにしたのですね。
これに類した話題を、どこかに記しているはずでありますが、阪田寛夫さんの
娘さんであるなつめさんこと大浦みずきが書いているエピソードです。
阪田寛夫さんが芥川賞を受けた「土の器」を、娘さんに献呈したのでありま
すね。それを大浦さんが宝塚を引き上げるときにダンボールにつめるのに、
誤って処分する箱に入れたことから、この本が古本屋に流れて、それを大浦
さんのファンが発見して、人を介して大浦さんの手元に戻ってきたという話で
あります。大浦さんは、処分してから17年も経過してから戻ったとと記してい
るのですが、それとくらべると当方の救出は早いのですが、問題はこれを
本来あったところに戻すことができるかどうかでありますね。
大浦みずきさんの「土の器」については、2010年の話題でありました。