雨降りの月曜日となりです。予報が雨であったので、庭仕事の予定は
なしで、午前はすこし早くにトレーニングにいって汗を流すことにです。
戻ってからは、銀行にいって住宅の塗装工事のための代金を用意するこ
とになりました。
そういえば、月曜はパン作りをするのではなかったか、これを忘れていた
わです。前日に酵母種を仕込んで置かなくてはいけないのですが、さて
どうしたらいいだろうと、本日になってあわてて仕込みから始めることに
です。
結局のところ、15時くらいからパンこねをはじめたのですが、一次発酵
だけでも6時間ほどもかかるのでありますからして、作業は本日中には
終わりそうもないですね。さて、どうなりますかなです。
本日は図書館から借りている本を断続的に読むことになりです。
昨年にでたミチコ・カクタニの本でありますが、「エクス・リブリス」とは
蔵書票のことになりますので、ミチコが愛読する本を紹介するという趣の
本でありまして、ミチコの本としてはなじみやすいのではないかと思って
借りました。
目次を開いて取り上げられている本のタイトルを見ましたら、何冊か
当方も読んだことのある本がありました。まずは、すこしでもなじみのある
本について、ミチコがどのように書いているのか見てみることにします。
当方が先日まで読んでおりましたマルケスの「百年の孤独」の場合は
字数はわずか2ページほどのものであって、たぶん新聞に掲載した書評
をベースにしているのでしょう。(ミチコはニュヨークタイムズの文芸記者で
ありました。)
「突きつめて言うなら、ガルシア=マルケスの作品の中心を占めている
のは政治ではなく、時間と記憶と愛である。ある国民や家族の歴史は
どのようにして繰り返され、過去はどのようにして現在を形作り、情熱は
どのようにして人生の軌道を変えうるのか、そうしたことが『百年の孤独』
と、同じく代表作とされる『これらの時代の愛』に共通して流れている
主旋律である。」
この本の扉には「世界中の読者と作家のために」とあるのですが、普通
の読者にも、馴染むことができそうな筆致でありまして、読んだことのある
作品であれば、そういうふうな作品であるのかとなりますし、読んだことが
なければ、ミチコがそういうのであれば、一度手にとってみるかということ
になりそうです。
ちなみに、この本の最後に置かれているのは、シュテファン・ツヴァイクの
「昨日の世界」でありました。
「世に出てから四分の三世紀以上を経た今、この本は文明がいかに脆いか
についての、また『理性の支配』があっという間に『誰も予想だにしなかった
蛮行の勝利』に変わりうることについての不気味な警告の書になっている。
ここから読み取れる教訓は、第二次世界大戦後に築かれた自由民主主義
の秩序が弱まり、ヨーロッパでもアメリカでもナショナリズムや極右政治が
復活しつつある今日、かってないほど現実味を帯びていると言うべきだろ
う。」
ツヴァイクといえば、そのむかしにみすず書房から作品集がでていて、
当方はこのシリーズの「昨日の世界」を購入したことを思いだしました。
ミチコによれば、今こそ読まれるべき本ということになりますね。