あっという間に

 先日に北海道新聞WEB版を見ていましたら、そこにちょっとびっくりの新刊

案内がありです。これがこの値段で、この部数でありましたら、あっという間に

これは売れてしまって、すぐに入手できなくなるのだろうなと思いながら、これ

の確保には動かないことにです。

 当方の世代には早熟な詩人として知られた名前ではありますが、一冊詩集を

出しただけで、詩の世界から姿を消してしまって、幻の詩人となっていたのです

ね。この早熟な詩人の出現に驚いたのは同世代の四方田犬彦さんで、彼が

帷子耀さんを探し出して面会するという話を雑誌で発表して、それが話題にな

りましたです。「ハイスクール1968」に収録されています。

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 帷子耀さんのことは、四方田さんの文章で知られた方も多いのではないか

と思いますが、2018年かに「帷子耀習作集成」という本が思潮社から刊行され

て、ちょっと話題になりました。

 これもいまでは入手できないのだよなと思っていましたら、今回帷子さんと

交流のある詩人金石稔さんが、自費出版という形で、この「習作集成」のなか

からセレクトした「習作抄」というのを刊行です。

 一般の本屋さんには流れずに、お住いのところの本屋さんと一部の古本屋

さんでのみ入手可能とのことが、新聞に取り上げられていました。四方田さん

の解説があるとのことで、当方はそこだけでも読んでみたいと思ったことです。

帷子耀習作抄