昨日のブックオフで

 昨日のブックオフで購入した本の続きであります。昨日は単行本二冊と文庫本

一冊を確保したのですが、単行本のもう一冊は「編集工房ノア」のものでありま

した。

 市内の本屋でノアの本を見つけたら、買わなくてはいけないと思っているので

すが、ブックオフでとなると、これはマストです。

ということで、昨日に確保したノアの本は、「小説の生まれる場所」でありまし

た。この本は編集工房ノアの目録で見ておりまして、買おうかなどうしようかなと

思っていました。

小説の生まれる場所―大阪文学学校講演集

 表紙にありますように「大阪文学学校講演集」となりまして、文学学校開校

50年記念出版となります。刊行は2004年でして、この本の担当理事さん

細見和之さんでありました。

 細見さんの編集後記には、「本書の意義を理解し、出版の快諾をいただいた、

文学学校卒業生でもある編集工房ノアの涸沢純平さんに感謝したい。」とあり

ました。 

 これでありますから、編集工房ノアをつぶしてはならないといわれるのであり

ますね。

 昨日のブックオフで、この本を手にして立ち見をしたのは金石範さんの講演

「「『火山島』を終えて」でありました。

 そこには、このようにありました。

「何のために俺は読めれもしない作品を20年間も書いてきたのだろう、という

気持ちがやっぱりしますね。もちろん20年間作品を連載している間、原稿料を

もらって生活の糧にしたのは事実ですが、そのためだけに書いたつもりはありま

せん。」

 この講演は、1997年10月26日に開かれたとのことですが、「火山島」

の最終巻となる第七巻がでたのは9月でしたから、講演を聞きに来られている

方でも、ほとんど最終巻まで読んでいる方はいなかったようです。

 かくもうす当方も、「火山島」は刊行となるたびに求めておりましたが、

なんとか第三巻までは読むことができておりましたが、四巻から七巻までは

読み始めるまでに15年くらいもかかったのではなかったでしょうか。

「火山島」の最終ページにたどりついたのは2015年ですので、完結して

から18年後でした。

 いつか機会があれば、第一巻から第七巻まで通して読みたいものと思って、

元版は処分をせずに保存しているのですが、そういうことってあるでしょう

かね。作者もこの講演で、「火山島」はとても簡単に読める量の作品ではあ

りません」と言ってますのでね。

火山島1