年内最終巡回日

 本日は朝からお天気で、気温は低いのですが、雪にならないのがありがたしです。

日本海側は、ひどい雪になっていて、50キロくらいしか離れていないのですが、

ほんとに大きく違うことです。

 午前のうちにあれこれの用たしにあわせて、ブックオフと行きつけの本屋の巡回を

することになりです。ブックオフは久しぶりでありますし、行きつけの本屋では、

文庫の新刊をチェックすることにです。年内最後ですから、期待も大きかったの

ですね。

 ということで、本日の巡回の報告です。本日にまわったのは、ブックオフが二店

と新刊書店が二店のあわせて四店でした。

 最初にいったブックオフでチェックしたのは、均一棚でありましたが、できるだけ

単行本を避けて、文庫に絞りましょうと思っていたら、これがどっこいで単行本に

眼をひくものがありました。

 どなたかが亡くなったかなにかで、その方の収集したものがどっとでたので

ありましょうか。びっくりするくらい椎名誠さんのものがありました。とはいっても

椎名さんはものすごく作品数が多いので、それからしますとごくごく一部ではあ

りますが、ブックオフなどで、これだけまとめて目にすることはないなと背表紙を

眺めることにです。

 均一本で安価ですが、そのなかから一冊買いましょうと選んだのは、今年に

亡くなった目黒考二さんが発行人となっているものでした。目黒さん追悼の

一冊だな。

 この本刊行は1998年10月とありまして、「本の雑誌社」が中野区にあった時

代のもので、ページを開くと、ひと目で活版印刷とわかる仕立てになっています。

つるつるとした紙ではなく、ちょっとザラッとした紙にぎゅっと圧力をかけて印刷し

たのが活版好きにはたまらないですね。

 もちろん、これは「本の雑誌社」のこだわりでありまして、「本の雑誌」もその頃

活版印刷で刷られていたのですよね。「本の雑誌」が活版印刷をやめたのは、印刷

会社から、なんとか活版をやめてもらいたいといわれて、泣く泣く切り替えたとかあ

るのを見たように思います。

 「編集後記」だけで一冊にまとめるというのが、椎名と目黒でありますね。しかも

椎名が「本の雑誌」の前に編集長をつとめていた「ストアーズレポート」のものまで

収録されているというありがたいもの。

 最初の後記は1969年とあります。椎名誠は25歳だそうで、椎名誠の文章で一

番の若書きのものは、この本に収録されている「ストアーズレポート」の後記であり

ますね。

 本日の報告は、ここまでで、明日に続けることにします。