ストーブはまだ早い

 急に寒くなっていまして、今朝の最低気温は3.3度とのことです。日中は

なんとか10度を超えましたが、日が落ちますと気温は下がることにです。

ストーブの試運転をかねて、ちょっとつけてみようかなと思うのですが、まだ

まだそれは早いよなと、がっちりと着こんだ上にひざ掛けをして過ごすことに

です。手が冷たいことでありまして、あまり無理はしないほうがいいかなです

が、いつまで我慢できるのかな。

 先日に家人が通販でスイミングの時に使用するゴーグルを買うわということで

ぽちっとしたのですが、あと数百円買い物をしますと、送料は無料になりますと

ありまして、思わず送料無料につられて文庫本を一冊買うことにです。これは

送料無料となったのか、それとも文庫本が無料となったのか、どっちなのであ

りましょうね。どちらにしても、なんとなく得したような気分になって、しか

も家人から後ろ指をさされることもなしであります。

 こうして入手したのは、次のものであります。

 絲山さんにこのようなタイトルの本があるのは知りませんでした。表紙には

なにやらイタ車らしいイラストで、のぞいてみますと、これが車を話題にした

小説集でありました。

 先日に読んでいた絲山さんの「逃亡くそたわけ」では、逃亡するのに使う車が

マツダルーチェとあって、これまたずいぶんと渋い車で攻めてきたなと思ったも

のです。

 と思ってこの本を見ましたら、絲山さんは実に車好きだということがわかりま

した。自分の車については、次のように書いています。

フィアットティーボからクーペ・フィアットに乗り替えて、クルマというの

は見てくれがよくてエンジンがまわればそれだけでいいんだ、と割り切るように

なった。」

 フィアット好きでありますから、半端じゃありませんね。

これと別のエッセーでは会社員であったときに、営業で使っていたカローラバン

への愛情を語っています。

カローラバンの素晴らしいところは、パッケージングとスタイルが完成されて

いるところである。誰がどう見ても営業車、どうぞお先に、という愛想のいい顔を

している。荷室に衛生陶器を積むのなんか朝飯前で、ユニットバスの大きな天井

パネルだって頑張れば積めた。」

 頑張ればでありまして、実感こもっていることです。

 クーペ・フィアットというマニアックな車から営業で使われるカローラバンま

でとなかなか守備範囲の広いことで、ひどく楽しいことであります。