図書館から借りた本

 図書館から借りていた本は、入れ替えをすることになりです。今回はほとんど

読むことができずで戻したものが数冊ありです。借りたときは読めないかなと思っ

ているのですが、やっぱり読むことができなかったかです。

 一度返してまた借りたものもあわせて6冊でありますが、新たに借りたのは、次の

二冊となります。

 日ソ戦争という用語は、富田さんの最近の著作で前面にだされている言葉であり

ますが、日本国内では、先の戦争で当時のソ連は、不可侵条約を一方的に破棄して

攻め込んできたという認識ですね。

 戦争を早く終わらせるために、ソ連の早期参戦を英米は期待し、ドイツとの戦争

に決着がついたところで、参戦したということのようですが、日本はそれまでソ連

に対して英米とのなかを取り持ってもらおうと思っていたということですから、情

報戦においても、日本は負けていたのでありますね。

 日本は8月15日に戦争は終わったと思っていますが、ソ連はずっと9月3日が

戦勝記念日ですから、ここにも考えの違いはあります。

 富田さんは、もうすこし日本の指導層が戦況に対するきちんとした理解があれば、

広島、長崎、そして日ソ戦争もなかったという考えであります。

 このあたりをコンパクトに解説しているのが、「ものがたり戦後史」となります。

 富田さんの「日ソ戦争」についての著作は、これが二冊目ですが、わからないな

りに前著も図書館から借りて読んでおりました。

 もう一冊は、中公新書国鉄」石井幸孝著 です。新書ぐらい自分で買えよな

とも思うのですが、本屋で手にするよりも図書館で先に目にしましたので、これ

幸いで借りることにです。

 副題には「日本最大の企業の栄光と崩壊」とあります。国有鉄道というのは、

1949年に発足とありますので、まさに日本の戦後から高度成長を支えて、その

後に役割を終えたとされて解体された組織であります。

赤字垂れ流しと批判されて、ほとんどの人が国鉄の解体は当然であると受け止めた

はずでありますが、今になってみて国鉄が支えていたものの大きさを思い知ること

にです。

 著者は、国鉄解体によってJR九州を支えることになったのですが、JR北海道の経

営陣にはその後不幸なことがあったこととくらべて、JR九州はまだ幸せなのだなと

思うことです。