昨日に引き続きで編集工房「ノア」から話題をいただくことになりですが、
すこしでもノアの本が売れてほしいなと思って、ここで話題にしております。
そういう思いはなかなか届かないことでありまして、それなりにタグをつけ
たりもしているのですが、さっぱり検索をしてもあがってこないのですね。
検索エンジンというのは、いったいどういう仕組になっているのかと思い
ますが、その昔は検索エンジンにかけたら、当方のブログなどの記事もそこ
そこあがってきたのですが、最近はまったくヒットせずでして、ほとんど
存在しないも同然であります。これがネット世界の現実でありますかな。
それはさて、「海鳴り」34号ですが、注目の山田稔さんの寄稿は「『蠟梅
の記』まで」というタイトルです。
ノアのファンの方には、おわかりのように「蠟梅の記」というのは、林ヒロシ
さんの著作でありまして、林ヒロシさんの「先生とわたし」となります。
先生とは、山田稔さんの仏文同学である大槻鉄男さんとなります。
「海鳴り」でこの本のことを知って入手し、これを過去に話題にしていたこと
がありました。もう十二年も前のことになります。
この頃は、あれこれと「先生とわたし」のような本がでていて、その流れで、
この本を読むことになったように思います。
四方田と由良君美、山口昌男と大塚信一などですが、それとくらべると、
うんと地味で、お二人とも知名度が低いというのがノア流であります。
このような本が書かれるにあっては、当時山田稔さんの後押しがあった
ことによってですが、どう考えても山田稔さんに関して、このような本が
書かれるとは思えずで、そういうことからも山田さんのスタイルは、小沢
信男さんに近いものを感じることです。
林さんの「蠟梅の記」については、以下のところから何回かきしています。
ノアのカタログを見ましたら、いまだ入手可能なようでありまして、ぜひ
購入して読んでみてくださいです。
山田稔さんの文章のおしまいに、林ヒロシさんが亡くなっていることが
記されていました。