うれしい「海鳴り」

 本日は朝起きたら海霧が発生しておりました。これまで山から海にむかって

風は吹いていたのですが、春になると海から山にむかって空気は流れることで

あります。海のほうからは、沖にいる船が鳴らす霧笛の音が聞こえてきました。

これから梅雨時期くらいまで、このような海霧が出やすくなることです。

 本日の野暮用から戻りましたら、編集工房ノアさんから「海鳴り」が届いて

おりました。いつもながら、お送りいただきありがとうございます。数年前ま

では一番に京都三月書房さんのページで、「海鳴り」届きましたと報告があっ

たのですが、たぶん、今年はなしでありましょう。(確認はしておりませんが)

 そんなわけで、編集工房ノアの応援団(?)を自認する当方は、これが刊行

されたことをお知らせすることになりです。

今回の表紙を以下に貼り付けることにですが、ほんと読むのが楽しみで、読んで

しまうのがもったいないことであります。

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 ここに澤井繁男さんの「伊藤整」についての文章がありです。澤井さんは、

関西居住ですが、札幌出身ということで、当方はなんとなく親しみを感じて

います。ノアからも昭和30年代の札幌を舞台にした小説集「時計台前仲通

り」という作品集も刊行しています。

 いわば北海道にゆかりの文学者でありまして、澤井さんの「伊藤整」をと

りあげた評論集が、当方が通う図書館にも入っていました。

 澤井さんは、札幌の伝統ある高校の卒業生で、かってのお仲間たちと同人誌

をやっているようで、外岡秀俊さん、久間十義さん、沢田展人さん(この方が

中心です。)などが寄稿している「逍遥通信」というのは、相当にレベルの

高いものです。

 「逍遥通信」も図書館で手にすることができたのですが、これもちょっと話題

にしたいと思っていたので、すこしでも頭出しすることができてよかったこと。

 ノア「海鳴り」については、また話題にすることにします。