ノアの本

 編集工房ノアから「海鳴り」22号をおくっていただいて、いつものように
巻末にある刊行目録から選書し、ノアに注文をだしました。ノアの本は、当方の
行きつけの本やには、まったく入荷しませんので、直接版元に注文するしかあり
ません。編集工房ノアは仕事が速いので、当方は大阪から距離あるところに住んで
いるのですが、あっという間に手もとに本が届きました。
 注文した本は二冊でしたが、まずに手にしたのは、次のものです。

 07年4月にでたもので、新刊の時に話題となって、これは読まなくてはと思って
いたのですが、あとまわしになってやっと購入した次第です。この本は著者が、
大学時代の先生である「大槻鉄男」さんとのことを書いたもので、「先生とわたし」
ということになります。大槻さんは79年2月に48歳で亡くなったのですが、この
ことから、この著者である「林ヒロシ」さんという方は、ほぼ当方と同年くらいと
思い込んでおりました。
 大槻鉄男さんの遺著「樹木幻想」(編集工房ノア 80年)の年譜をみましたら、
「 62年4月 愛知大学講師(翌年助教授)となり、毎週京都と豊橋の間を往復する
生活が始まる。愛大の教え子のなかに林ヒロシがいた。」とあります。
 林ヒロシさんは、大槻さんの京都時代の教え子ではなく、愛知時代の教え子で
ありましたか。またまた「大槻鉄男」さんの年譜からです。
「 69年4月 愛知大学から京都女子大学助教授)へ移る(1972年4月に教授)。
以後、同志社大立命館大、京都大などで非常勤講師をつとめる。」
 京都では京都女子大学がホームでありましたから、なかなか学生との間で、
「先生とわたし」というわけにはいかなかったように思います。
詩、同人誌、お酒というつながりで、大槻さんと林さんの師弟関係は密になって
いくのでありました。