本日の午後から外出の際に、駆け足で本屋とブックオフをまわることになり
ました。目的は新刊屋さんでは先日まで話題にしていたものを探してですし、
ブックオフでは何か読むことができそうなものを探しにです。
新刊はちくま文庫の田中小実昌さんのものは確保に成功し、坪内さんの文春
新書は本日も見出すことができずです。そういえば、以前も感じて、どこかで
記しているかもしれませんが、文春新書は当方にとって目指すものを見出しにく
いシリーズということになります。他のものとくらべると田舎のぱっとしない本
屋に配本されないのではと思ったりです。当方にとってどうでもいいものは配本
されているのに、当方が探しているものだけが見つからないというジンクス(?)
がありです。
坪内さんの文春新書新刊は、友人がネット通販大手のサイトで確保したと連絡
がありましたので、そのうちに見せてもらうことは可能となりました。
ブックオフではいつものワンコイン予算で文庫本でも物色と思っていましたが、
その前に足を止めた均一本のところに、次々と興味のわくものがありました。
ブックオフの均一本というのは、ヒエラルキーが崩壊したアナーキーな世界であ
りまして、出版文化の未来社会の先取りとなっているのでしょうか。
均一本ということは内容などにはまったく関係のない値付けでありまして、いっ
そのこと「目方で本が 売れるならこんな苦労も」でありましょうか。
ということで、当方はこれを均一本で販売するというのはないよねという思い
から、何冊かを苦界から救いだすことになりです。
まずはそのうちの2冊を紹介です。
2008年4月に101歳でお亡くなりになった作家・翻訳家・編集者 石井桃子
さんの著作を河出書房が三冊にまとめたものです。そのうちの2冊が本日の
ブックオフにならんでいました。ほとんど読まれた形跡がなく、版元の倉庫か
ら、そのままブックオフにでたような美しさです。
当方の世代で本好きな人で、石井桃子さんに感謝していない人はいないので
はないかなと思うくらいですが、そのうちに石井桃子さんのことを知る人は
少なくなっていくのかな。
そういえば拙ブログでも開始早々に石井桃子さんを話題にしておりました
です。