本日のそこそこ収穫

 本日の午後に買い物にでたついでに自宅から遠いほうにあるブックオフ

立ち寄ることになりです。先日に近い方のブックオフでそこそこ収穫があり

ましたので、柳の下にどじょうで、今回もとスケベ心でありました。

 結果としては、文庫本一冊を購入するだけでワンコインの予算でおつりが

きてしまいました。しかし、その一冊はまずまずの収穫でありました。

 その昔にどなたかが古本屋を歩いていて野坂昭如さんの文庫本が見つかっ

たら、買うようにしているのだが、最近はあまり見かけないと書いているの

を目にしたことがあります。

 野坂昭如さんクラスでありましてもそうでありますからして、他はおして

知るべしですね。

 現存の作家さんでありましても、文庫となって新刊で流通していたのが、

品切れになったら、古本でしか購入できなくなって、当方の住む町でありま

したらブックオフで探すしかなくなります。(アマゾンの古本で買えばいい

といわれそうですが、自分でみつけたいじゃないですか)

 けっこうたくさん文庫がでているはずなのに、探してみるとブックオフ

はそんなに見つからないというのは、当方の好きな作家さんでいきますと、

絲山秋子さん、西村賢太さん、そして辻原登さんでありますね。

 そんなことはないだろうでありますが、あるのは同じ本ばかりでありまし

て、それを外すとないですよね。

 ということで、本日のそこそこ収穫となる文庫本は次のものでありました。

百合の心・黒髪 その他の短編 (講談社文庫)

百合の心・黒髪 その他の短編 (講談社文庫)

 

 アマゾンとのリンクはKindle版でありますが、もちろんこれの元版となり

ます。元版(単行本二冊をあわせて再編集で一冊としたもの)は2004年1月

ということですから、ずいぶんと前にでたものです。辻原登さんは、芥川賞

を受けた「村の名前」は読んだのですが、それからはしばらく手に取ること

がなくて、2005年の「枯葉の中の青い炎」を新刊で購入してから過去の長編

を買い集めるようになりました。

 物語性の強い長編から読んだこともありまして、2004年に文庫化された

「百合の心・黒髪」はおいていかれることになり、そのせいで、こんどは見つ

けにくい文庫本となってしまったわけです。

 本日は、この文庫から「黒髪」を読んでみましたが、当方の読みはちょっと

先を急ぎすぎでありまして、これではまったくだめであります。

カバーには「黒髪」はブッキッシュな作品とありまして、仕掛けなどを楽しむ

ものであるのに、筋をおってどうするのであります。まあ、最後まで流して

読んでみましたら、これで落ち着いて作品を楽しむことができそうな感じにな

りました。

 「黒髪」というタイトルで、その書き出しのところのエピソードと、そのあ

とに続くくだりがどのように関わっていくのかですが、そこがブッキッシュと

いわれるところで、途中で後藤明生さんの名前がでてくるところでは拍手した

のですが、まるっきり仕掛けがわかっておりませんです。