お盆休みも残り少なく

 昨日からお盆休みは後半戦となりまして、大阪からの客人は戻り、京都から

の客が到着です。コロナのせいもあって、こちらは一人でくることになり、

ちょっとさびしいことであります。

 とはいっても、ふだんの二人での生活とは、一人加わっただけでもすこし話

がはずむことであって、あれこれと話題に花が咲きました。

ということで、すっかり遊びほうけておりまして、ほとんど本を読むことはで

きておりませんです。

 そういえば、先日までの来客からブックオフにちょこっと立ち寄りたいという

ことになり、喜んで案内することになりました。客人のお目当てはコミックスで

ありましたが、ちょうど立ち寄ったときは、お盆のセールということで本は2割引

となっていて、そうなると現金なもので、いつものワンコイン予算ではなく、

すこし予算を増額することになりです。

 棚を見ていましたら、あらまこのような本がでていたのかと思ってありがたく

買ったのが次のもので、出ていることを知ってはいましたが、買っていなかった

のが、もう一冊のほうです。

 まずは、知らなかった一冊。

 Amazonリンクは文春文庫版の「増補完全版」でありますが、当方が購入した

のはこれの元版のほうです。2006年12月刊行のものとなります。

新書判をさらに縦長にしたような形で、片手で開いて読むことができる好ましい

ものです。この本は、ほとんど書店でも見た記憶がないのというのは、この頃

から当方の行きつけであった書店は経営不振に陥って、新刊が入荷しなくなっ

ていたからなのか、それともこの頃に不幸などが続いて、書店に足を運ぶことが

できなかったからでしょうか。

 これの文庫本は2010年とのことですが、これは買っているはずですが、どこに

あるだろうかな。

 もう一冊は、坪内祐三さんのもので、これは手にしておりませんでした。

坪内さんはそこそこたくさんの本をだしていて、当方は書評集とか批評系のもの

は購入していましたが、雑文系はほとんど買っておりませんでした。

最近は、もう新刊がでることもなくなり、文庫に入るものもなくなってきている

ので(「靖国」がプレミアム文庫化されると知って驚きました。)、ブックオフ

などで見かけますと、まずは購入することにです。

 いまはリニューアルして刊行再開されている「小説現代」ですが、ちょうど

休刊に入る頃に連載されていたものをまとめたもの。

坪内さんで、銀座となると、小沢信男さんへの言及があるはずと思って見ました

ら、「銀座八丁目西」のところで小沢さんの「私のつづりかた」が話題となって

いて、この章の扉絵は南伸坊さんが小沢さんの小学二年の時の図画を模していま

した。これは購入して大正解でありました。