気温あがる

 本日はこれまでのところプラス気温が続いています。昨日の朝からずっと

あったか本日は7.5度を記録しました。 

 午前中はパン作りをしていたのですが、気温があがってくると天然酵母

発酵にも良い影響がでるようです。本日のパンは、いつもよりちょっと全粒粉の

比率を少なくして、普通のパンに近いもちもちなものとして焼きました。

 さて、パンも出来たしということで、外出しブックオフをのぞいてきました。

予算ワンコインでと思っていましたが、本日は新刊の時に買おうかどうか迷った

ものが、そこそこの値段ではありましたが、ならんでいましたので、これを購入す

ることとしました。

 最近の文庫本は千円を超えるものは珍しくなくなっていて、購入するのをため

らうことがよくありです。さすがにそれは作る方でもわかっていて、なんとか価格

を千五百円くらいに抑えているようですが。

 安ければ無条件で購入するぞと思っているのは松岡正剛さんの「千夜千冊

エディション」であります。あのセットになっている「千夜千冊」を購入したという

知人にいわせると、なにけちくさいこといってんのさというところですが、当方は

もともとあまり松岡正剛さんとは相性がよろしくないこともあり、こうした形で文庫

になっても、購入を躊躇するのでありますね。

 本日にブックオフで3割引きくらいで売られているのをみましたら、これは買う

しかないなと思いましたです。テーマも当方が一番入りやすいものでありました

からね。

  これのいくつか気になるところをつまみ読みであります。まずは「南総里見八犬

伝」を取り上げているところから。

 森鷗外が「八犬伝は聖書のような本である」といったことから、話は広がっていく

ことになりです。

「いまどきの大衆文学作品で、これは聖書だなんて感じられるものはありますか。

ちょっとないでしょう。どんなものがあるかと、いまふと思い浮かべでみましたが、

まあ、たとえば大西巨人の『神聖喜劇』や車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂

それからごく最近の阿部和重が山形の町を舞台にした『シンセミア』など、いい

出来ではあるけれど、やはり聖書とはいいがたい。」

 ここにあがっている聖書とはいいがたい三冊は、なんとか読んでおりました。

これに続いて、松岡さんは鷗外だけでなく露伴も「馬琴は日本文学史上の最高

の地位を占めている」といっていると記しているのでした。

 ということは、岩波文庫十冊本(箱入り)を購入して、三冊目の途中くらいで

止まっている、八犬伝を読みなさいということであるかな。

 子どものころに、これの子どもむけダイジェスト版をどきどきしながら読んだの

でありますね。大人になって読むと、これがけっこうエロティックに感じたりです。 

南総里見八犬伝 全10冊 (岩波文庫)

南総里見八犬伝 全10冊 (岩波文庫)