本日は楽しみにしていた芝居の日でありました。
何年か前までは、この街にも演劇鑑賞会というのがありまして、それに
参加していましたので、年に5本くらいの芝居を見る機会がありました。
会員にはなっていたものの、なかなか足を運ぶことができないでいるうちに
会員の高齢化と減少のために、組織が解散し、それ以来ほとんどこの街で
芝居を見ることができなくなりです。(市民劇団の公演はありますが。)
足を運ぶことができても出来なくても、芝居とかコンサートの催しがあるの
は活気が生まれることで、そうしたことからは、今の状況は残念なことです。
そんなふうに思っていたところに本日の公演案内があって、それからずっと
楽しみにしていたわけです。
水谷龍二さんが脚本と演出を担当する「星屑の町」完結篇であります。
そんな芝居があることなんか知らなかったという方は、実にお気の毒なことで
ありますね。おじさんによるおじさんのためのといってもいいくらいの作品であり
ますが、女性とくらべると男性のほうが少ないのが残念です。
完結編とありますからして、これは20年前からのシリーズの最終作となるので
ありますね。当方は幸運にも第一作を見ることができて、シリーズの半分くらいは
目にしているはずであります。
第一作の時には、ほとんどなじみのなかった役者さんたちが、その後には皆が
地味な売れっ子となって、だんだんと上演間隔があくようになったのでありますね。
なかでも一番日程を抑えるのが難しかったのは、売れないコーラスグループで
リードを演じる太平サブローさんでありまして、一作目に出ただけで、あとは幻の
メンバーとなっていました。
完結篇にはなんとか勢揃いをということで、上演されたのは2016年下北沢で
ありましたが、これで終わってしまうのは、なんとも残念という声が作者水谷さんの
地元で起こって、3年たって再演がきまりました。この芝居は、北海道から能登に
回っておしまいとなるのですが、この会場に足を運ぶことができた人は幸せな時
間にひたることができるでしょう。
会場は480席という小さなもので、この芝居を楽しみに来ていた人でいっぱい
でありました。作者と縁の会場ということもあって、役者さんたちも気合がはいって
いて、これ以上はないことでありました。