本日のブックオフで

 本日はお天気に誘われて車にのって、ちょっと遠いところにあるブックオフへと足
を運びました。ここは一月に一回くらいの頻度で巡回です。
本日も予算はワンコインでありまして、予算オーバーとなったときは、がまんがまん
と思っていたのですが、本日はなんとかがまんすることができたようです。すこし
予算オーバーするもので気になったものがあったのですが、それは次回に、また考え
ることにしましょう。
 本日に足を運んだブックオフは、市内のすべての本屋のなかで、一番岩波文庫
ならんでいるという奇妙なところで、この岩波文庫が、安くなることをずっと待って
いるのですが、なかなかそういうことはないようです。
 ということで、読みやすいと思われるもののなかから、一冊を予算の範囲で購入し
ました。

九鬼周造随筆集 (岩波文庫)

九鬼周造随筆集 (岩波文庫)

 91年にでたもので、これはでたときに購入していたのではないだろうかと思いなが
らも、値段は安いし、岡倉天心についての文章もはいっているので、これを買うこと
にしたものです。
 九鬼周造さんは、岡倉天心の子ではないかといわれたこともあったはずで、なかなか
岡倉天心とは普通ではない関係となります。
「岡倉氏は筑波山へ狩猟に連れて行ってくれたこともある。氏の長男一雄氏と私の兄と
私の四人で行った。山中で道に迷って困ったことや、馬に乗って山麓の畑中を行ったこ
となどを覚えていr。茶店で休んだとき、店の婆さんが岡倉氏と私とを見較べて、まあ
坊ちゃんはお父さんによく似ていらっしゃるとお世辞をいった。岡倉氏は黙ってただ
笑っていた。」
 「岡倉覚三氏の思出」という、この文庫の最後におかれた文章からの引用でありまし
たが、九鬼さんの母と天心のことなどを考えると、なかなか上のようにさらっとしては
書くことができないことであります。