このところ新刊を購入することが少なくなっているのですが、先日書店で購入した
のは、次のものでありました。
- 作者: 二松啓紀
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2015/07/15
- メディア: 新書
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ました。その開拓地は、戦後まもなく昭和22年になって国の払い下げを受け入植をし
たところです。当方がその地に住んだのは二年にしかすぎませんが、ちょうど入植し
て15年くらいの頃で、やっと生活が安定してきた時でありました。
父が亡くなってそろそろ十年となろうとしていることから、父が残した本などを
整理しておりましたら、この開拓団のリーダーさんが残した回想録がありまして、
これを読んでみましょうと思っていたことから、それに関連する本を購入というわけ
です。
この本の著者は京都新聞の記者さんで、京都から満州の開拓地へと入植し、敗戦後
に京都の開拓地に戻った人たちに取材したものでありますが、満州国とはなにか、
満蒙開拓とはなにかであります。
満州国に関わった軍人、官僚、経済人といろいろですが、一番たいへんであったの
は、国策にしたがって満州国に渡った開拓農民たちであったようです。国は送り出す
のには熱心でありましたが、敗戦とともにまったく国は頼りにならなくなってしまう
のでして、戦後70年経過して、国のいうことはあてになるかであります。