筑摩書房についての本 2

 柏原成光さんの「友 臼井吉見古田晁と」の巻末にあります資料の紹介となりま
す。柏原さんが、この本を書くのに参考としたものとありますが、筑摩書房の創業の
お二人に関する資料でありますので、すこし古い時代についてのものであるようです。
 このような本があがっています。

 
 これは後に中公文庫にはいったとのことです。中村光夫さんには「筑摩書房」の
誕生にあわせて刊行された「フロオベルとモウパッサン」がありまして、開業当初か
らつながりの深い著者となります。
光陰 (1974年)

光陰 (1974年)

 臼井、古田両氏の旧制中学、高校を通じての先輩とあります。中村光夫さんと
同じくで筑摩の顧問でありました。
愛しき者へ 上

愛しき者へ 上

敗戦前日記

敗戦前日記

 中野重治の書簡集と日記ですが、どちらも中央公論社からの刊行です。ちょうど
筑摩が会社更生の途上にあった時でありまして、それが影響したのでしょうか。
中野重治随筆抄」は、筑摩書房創業の一冊となります。
 以上の中村光夫唐木順三中野重治の三人は、ともに個人全集が筑摩書房より
刊行となっています。