筑摩書房についての本

 他の出版社と比べたときに、筑摩書房についての書かれた本は多いように感じます。
まあ、これは当方が筑摩書房が好きだから、筑摩にかかわる本をせっせと集めている
だけの話であるのかもしれません。
 先日に入手した「友 臼井吉見古田晁と」の巻末には、この本を理解するための
資料リストがついていました。

友 臼井吉見と古田晁と―出版に情熱を燃やした生涯

友 臼井吉見と古田晁と―出版に情熱を燃やした生涯

 「根幹的なもの」としてあがっているのは、次の四冊です。古田晁記念館資料集」2003年10月30日 
 筑摩書房ファンにとって、この四冊は必携といえますね。
 最初にあがっている一冊は、非売品としてでたものですが、2011年3月に筑摩書房
70年を記念して筑摩選書に入りまして、いまは容易に入手可能となりました。
筑摩書房の三十年 1940?1970 (筑摩選書)

筑摩書房の三十年 1940?1970 (筑摩選書)

 次のものは、当方は非売品の元版は入手できておらず、「この本の主要部分は、
1980年10月30日、臼井吉見が再編集する形で、『そのひと ある出版社の肖像』と題
され、径書房から刊行された。径書房創業の本である。」と柏原さんが記している本
を確保しました。 径書房が筑摩OBである原田奈翁雄さんが立ち上げた会社となります。原田さんは、
山口昌男さんの中学校時代の先生という不思議な関係。
 次にあがっているのは、筑摩の編集の柱であった臼井吉見さんの回想です。
これは筑摩叢書にはいったもので確保したように思っていますが、確認ができており
ません。
 最後にあがっている「古田晁記念館資料集」というのは、まったく承知しておりま
せんでした。古田さんの手元に残っていた宛てられた書簡と発した書簡が収録されて
いるとのことで、柏原さんは、「著作を残さなかった古田を知るのに貴重」とコメント
しています。
 さて、この最後のものは、どうすれば入手できるのでしょうかね。