ゼロ年代の50冊 9

 「ゼロ年代の50冊」ということで遊んでいましたが、先日に立ち寄った書店
には、この新聞特集で一番となった「銃・病原菌・鉄」が平積みとなっていました。
この本は邦訳では00年となりますが、オリジナルは97年にでたのだそうです。
そんなんでいいのかと思ってリストをみていましたら、光文社古典文庫に新訳で
はいったドストエフスキーカラマーゾフの兄弟」もあがっていますので、なん
でもありなのでしょう。あまり細かいことはいわないほうがよろしいか。
 朝日新聞の50冊リストで、小生が手にしたものは以下のとおりでありまして、
もうすこし手にしていてもいいような気がしました。
・ 遠い崖       萩原延壽    朝日新聞社
・ 博士の愛した数式  小川洋子    新潮社
・ 東京骨灰紀行    小沢信男    筑摩書房
・ 輝く日の宮     丸谷才一    講談社
・ 滝山コミューン1974 原武史    講談社    
・ シンセミア     阿部和重    朝日新聞
・ 建築家 安藤忠雄  安藤忠雄    新潮社

 買おうと思って買っていなかったのは、次のもの。
・ 私の戦後出版史   松本昌次   トランスビュー
・ 母の声、川の匂い  川田順造   筑摩書房
・ 日米交換船     鶴見俊輔ほか 新潮社

 これを機会に、川田順造さんの「母の声、川の匂い」を探してみることに
いたしましょうか。これは地味なものでありますし、ここにあがっていたことも
好ましく思いました。
  

母の声、川の匂い―ある幼時と未生以前をめぐる断想

母の声、川の匂い―ある幼時と未生以前をめぐる断想