本日の一冊

 先日の新聞広告に気になる本がでていまして、これはどこかで手にする事ができる
かなと思っていました。なにせ、最近のこの町の本屋さんの状況は最悪で、とうとう
岩波新書も新刊は、どこでも目にすることができなくなっています。
 昨日に話題とした大阪文学学校の関係でいきますと金時鐘さんの新刊が新書に入り
ました。元は岩波「図書」に連載されたものですが、これは買わなくてはと思うもの
の、いまだその機会がありません。

 岩波文庫では、辻征夫さんの詩集がでています。これも二月のことです。
辻征夫詩集 (岩波文庫)

辻征夫詩集 (岩波文庫)

 この二冊が入手できる一番近い本屋は、どこにあるでしょうか。
 そんなこんなで、本日の仕事帰り、月に1、2回立ち寄る本屋へと立ち寄りました。
いつもここでは新刊の文庫を物色するのでありますが、思いがけない本が入荷してい
て驚くことがありました。最近では、長谷川郁夫さんの「吉田健一」があって、これ
の立ち読みをすることができました。その時は購入の決心がつかず、その次にありま
したら買うぞと意気込んでいったのですが、姿を消していました。なかなかあの本屋
にこの本を買う客がいるとは思えないのでありますので、早々に返品したのでありま
しょうか。
 本日、思いがけずに入荷していたのは、先日の新聞広告にあった新刊でありました。 昨年の今頃、鬼海さんの「世間の人」がちくま文庫にはいって、やっと鬼海さんの
本を容易に手にすることができるようになりました。写真もですが、文章もよくされ
る方でして、昨年に「世間の人」を話題にしたとき、その文書を引用しておりました。
 http://d.hatena.ne.jp/vzf12576/20140327