月が変わって

 昨日に続いて、本日は新刊本屋さんに足を運びました。ただしご近所のTSUTAYA
はなく、車にのっていかなくてはいけない本屋であります。
 わざわざ遠くの本屋へといくのですから、すこしは期待したのですが、残念ながら
の空振りで、当方の財布のひもがかたいということがあるにせよ、これは淋しいこと
です。
 月が変わって出版社のPR誌が届いています。楽しみなのは、新刊の告知と広告とな
ります。10月号に掲載のものから眼についたものです。

 9月30日刊とありますので、この地域にはいまだ入荷していないでしょうか。それ
とも普通にははいってこないものでしょうか。ふだん足を運ぶ本屋さんは、ちょっと
ひねった文庫本は入荷しないということになっていまして、すこし遠くの本屋で確認
をしてみたのですが、これはまたの機会となりました。
 山川方夫さんの「親しい友人たち」というのは、ずいぶんと昔に講談社文庫から
刊行されたことがあったのですが、このタイトルで文庫化されるのは、それ以来とな
ります。これは「波」10月号表紙裏の「東京創元社」広告のなかにでていました。
 その宣伝文には、次のようにありです。
「表題作のほか、EQMMに掲載されたエッセイ風連作等を収録」
 創元推理文庫の一冊となっているのですから、単行本の「親しい友人たち」とそれ
と雰囲気の似た連作をまとめたオリジナルの文庫ですが、創元推理文庫で千円という
のは、どのくらいのボリュームでしょうかね。
 新刊広告で一番驚いたのは、岩波「図書」にあった次のものでした。
火山島 第1巻 (岩波オンデマンドブックス)

火山島 第1巻 (岩波オンデマンドブックス)

 金石範さんの「火山島」が「岩波オンデマンド」で復活です。これは元々文芸春秋
社からでたものでしたが、文芸春秋社は復刊する気はないということで、岩波に
譲ったものでしょう。オンデマンドですから、「内容についてはオリジナル本と変わ
りませんが、装丁や外見が異なります。」とあります。「火山島」といえば田村義也
さんの装丁以外では考えられないことですが、どのような方が注文するのでありま
しょう。