当方が新刊で購入したみみずく先生の著書は「みみずく英学塾」が最後となりました。
これをアマゾンの商品で検索をかけてみましたら、ヒットしませんでした。これより
古い「みみずく古本市」はありますのに、どうしたのでしょう。
これは青土社から1987年4月1日刊行で、2200円でありました。この本は東京で勤務
していた時に購入したもので、本の間には麹町にあった山王書房のしおりがはさみこまれ
ているのですが、あまり読まれた形跡がありません。このころから、どんどんと本は読め
なくなっていたようであります。
この本の帯には、次のようにあります。
「えげれす四方山咄 ブレイクなる怪物を軸に、ロマン派・世紀末を経て現代にいたる
ニュー・エイジの展望を、大胆かつ縦横に講じる、みみずく先生の異貌の文明批評」
この帯だけをみますと、これは「椿説 泰西浪漫派文学談義」の続編のようであります。
この本のあとがきには、「もし幸いに次回開塾の機会を得れば、<みみずく洋学塾>と
して、御眼見栄することになろうか。」とあるのですが、結局、この<洋学塾>は刊行
されることがなしで終わりました。