最近手にした本 9

 「プガジャ」の時代 (新なにわ塾叢書1) は2008年6月に刊行されたものですから、
4年たってはじめて手にすることができました。この本の帯には、「新なにわ塾」に
ついて、「適塾懐徳堂の伝統を受け継ぎ、大阪が歩んできた道を<光と影><栄光
と挫折>の両面から振り返ろうとする市民講座。」とあります。(この本の巻末には
「新なにわ塾叢書の刊行にあたって」という宣言がのっていて、帯の文章はその宣言
からの抜粋でありました。)
 この本の編集は「大阪府立文化情報センター」とありますので、お役所が関わった
仕事であることがわかります。2008年ですから、お騒がせ知事が就任する前のこと
です。今は、このなにわ塾などはどうなっているのでしょう。(検索をかけたら、
わかりそうですが。)
 「プレーガイドジャーナル」の創刊は71年だそうです。これは当方が京都で学生
生活を送っていたころのことです。
「70年代には、朝日ジャーナルスイングジャーナルとならんで三大ジャーナル誌と
もいわれたという」とありますが、これはジョークでありましょう。
当方は、それなりにカウンターカルチュアにも関心がありましたが、「プガジャ」を
自分で購入したことがないというのが不思議であります。どうやら、この雑誌が
メジャーとなったのが当方が関西を去ってからであるのと関係がありそうです。
 いしいひさいちのともだちのともだちである友達が、関西から遠く離れた当方に
プガジャ」に掲載されている情報等を伝えてくれましたが、これによって雰囲気を
味わうことができました。
 一番、プレイガイドジャーナル社というのが印象に残ったのは、77年に「バイト
くん」を刊行したことによりますが、これを手にすることができたのも、友達に
送ってもらったからであります。