「みすず読書アンケート」を見て、やっぱりこれを買わなくてはいけないと思ったの
は、次のものであります。これまで当方が購入していないほうが不思議ともいえる
ものでありますが。
この本のことをあげているのは、大竹昭子さんでした。
「編集グループ<SURE>が出した『北沢恒彦は何者だったか?」。数奇な生涯を
生きて六五歳で自死した自分の父親について、作家の黒川創が親戚・友人をインタビュー
しお浮き彫りにしたもの。インタビューという手法を活かすには技術が要る。市井の
人(しかも肉親)を取りあげるならなおさらだが、距離感が絶妙だ。人生は自分は
何者かと問いつづける過程なのだと実感。」
編集グループ<SURE>はいつから始まったのでしょうか。北沢恒彦さんという
人は、当方には「思想の科学」のメンバーで、鶴見俊輔さんの影響を受けていた人と
いうようなすりこみがあります。晶文社の編集スタッフであった中川六平さんなどと
も近しかったと思います。北沢恒彦さんの著書は、晶文社からでていますからね。
京都市役所で中小企業の支援専門員(もともとは中小企業診断士の資格をもつ市職員)
をながくつとめていたと思います。(そう思って検索をかけてみましたら、はてなの
キーワード登録が参考になりました。)
この本の案内はを<SURE>からいただいていて、これまでの当方の関心領域で
あることから購入せねばと思っていて、いまにいたっていますが、このアンケートを
機に購入することといたしましょう。
以前に北沢さんは<SURE>から、山田稔さんとあわせて冊子を刊行していたこ
とがありました。これのために<SURE>から送っていただいた2012年2月の目録を
見てみましたら、「北沢恒彦は何者だったか?」の紹介がありましたが、これには
雑誌などの書評が引用されていました。
週刊朝日での紹介は中川六平さんであり、紀伊国屋書評空間での書評は大竹昭子さ
んであるとありました。
ねたばれのようにもなりますが、この本についての大竹さんの書評は以下のところ
にありました。
http://booklog.kinokuniya.co.jp/ohtake/archives/2011/11/sure.html