本をならべる 4

BRUTUS」の特集「本が人をつくる。」のなかにある映画「『サマーウォーズ』の
本棚のある風景」というページをみましたら、いろいろと楽しめることです。
 本が好きで、本の背表紙を見るのが好きとなるとスクリーンのなかで、そのような
書棚が映るシーンは、できればストップモーションでお願いしたいと感じてしまいま
す。今回の、この「サマーウォーズ」の1シーンについてのページは、そうした
リクエストに応えるものとなっているのかもしれません。( このアニメ映画の主題
歌を山下達郎さんがやっているということで、こちらの曲は聴いたことがありました
が、映画がどのような内容であるのかは、まったく承知をしておりません。)
 このページには「大屋敷の大黒柱 90歳のおばあちゃん」の部屋の本棚というの
もとりあげられています。このおばあちゃんの本棚へのコメントは、次のようになって
います。
「 おばあちゃんの本棚には『日本名僧論集第7巻 親鸞』(吉川弘文館)や折口信夫
折口信夫全集』(中央公論新社)、篠弘『自然主義と近代短歌』(明治書院)と
いった古書が並んでいる。正統的な和室の室内美術は、東京・新宿区の林芙美子記念館
の書斎を参考にしたそうだ。」 
 このように書いているライターさんは、筆者名の記載がありませんので、どのような
方かわかりませんが、きっと当方よりも年代的に相当若い人が書いているのでしょうね。
古本マニアの人が書いたりしますと、このようにさらっとはいきませんですよね。
 「映画の中の本棚」というのは、けっこう面白いテーマであります。
外国映画ではありますが、「薔薇の名前」には壁面を埋める書架があったように思いま
すが、あの書架にある本についても、これはどういった本であるかという解説がでて
いるのでしょうか。