ここのところ読んでいたハン・ガン「別れを告げない」の終わりにたどり
つきました。このあとにあとがきと、翻訳の斎藤真理子さんによるすこし長い
あとがきがあります。
昨日に届いた「図書」7月号巻頭におかれた小山内園子さんという韓日
翻訳者の文章は、「小説を読み終わって、本篇のあとに『あとがき』のページ
がないと、『ああ、日本文学だった!』と思う。これ韓国の小説だと、続くことが
多いのだ。『作家のことば』というあとがきが。」と始まっていました。
ハン・ガンによるあとがきまでじっくりと読まなくてはです。小生の背景を
説明する斎藤真理子さんの訳者あとがきも必読ですね。
この小説は一読してストンとわかったようにならないものでありました。これ
は当方だけであるかもしれませんが、ちょっと読み直しをしなくてはいけない
ようです。
この小説は作者も登場する人物も女性でありまして、最近は、この種の本を
手にすることが多いことです。
本日の図書館から借りましたのも、そうしたものです。
最近にTVを見ていましたら、ACジャパン「私に違う人生があることすら知ら
なかった。」というCMで小林エリカさんの不機嫌顔の女性イラストが使われて
いました。
「彼女たちの戦争」は、小林さんが雑誌「ちくま」の表紙を担当していた時の
イラストとそれにあわせた文章と、そのあとWEBちくまでの連載をあわせたもの
で、時代と戦った女性たちのプロフィール集となります。
当方は「ちくま」連載中に読んで、ずいぶんと刺激を受けたものです。
vzf12576.hatenablog.com 小林エリカさんは、シャーロキアン小林司さんの娘さんということもあって、
この本ではホームズ話題があったり、エスペラントを学習してことがあると
いう話がでてきます。
取り上げられた女性にはエスペランチスト長谷川テルさんもいて、彼女の
ことは高杉一郎さんの著書で知っておりましたです。