本日はモンブランの日ということになります。もちろん我が家だけがそのよう
に言っているのでありまして、どのカレンダーを見ても、そのようには記してお
りませんです。
亡父が健在であったときから父の誕生日には、モンブランを食するということを
やっておりまして、亡くなってもう17年になりますが、モンブランは続いているの
です。
本日にいただいたのは、次のもの。
近所のスーパーに併設されているシャトレーゼで和栗のモンブランというのを
見つけて、シャトレーゼかとちょっと馬鹿にしながらも、値段がそこそこ高いの
で、これは食べてみようかと思って試したのですが、すっかり気に入りました。
どんなメーカーでありましても、それなりの金額を投じますと、そこそこのもの
となるようです。(当方が一番お気に入りなのは、京都バイカルのモンブランで
ありますが、何十年も前の食べて感動して、今はもっと美味しいのがあるので
しょうが、当方のなかではオールタイム・ベストであります。)
着色料をあまり使っていなくて、洋酒の香りづけも過度ではないというのが、
当方の好みであります。季節限定のシャトレーゼ和栗のモンブラン、期間中に
何度食することができますでしょうね。
本日の午後は、すこしウトウトとしながら図書館から借り続けている本を手に
しておりました。よくもこんなに長いこと借り続けていて中をのぞいていない
ものと思って確認をしてみましたら、今年4月から借りているので、すでに半年
が経過であります。
くぼたのぞみさんのもので、2022年の読売文学賞を受けたものです。その時は
まったくスルーでありましたが、くぼたさんの「山羊と水葬」を面白く読んだこ
とで、これは読まなくてはと思ったものです。
くぼたさんは、アフリカ系の文学作品の翻訳者でありまして、当然のことながら、
そうした作品を受け止めての作業でありますので、いわゆる旧宗主国とか先進国に
向ける視線は、厳しいものとなります。
「優れたアフリカ系/発の文学作品はどれも、近代の『西欧』という色眼鏡を通して
『アフリカ』を見ようとする視点を痛烈に批判し、『世界』を新たな視野でとらえ
なおそうとしてきた。・・七十代半ばから南部アフリカ、オーストラリア、南アメリ
カの作歌やジャーナリストなどを、『北』を介さずに直接繋ぐ『南の文学』を構想
して集中講義を行ったことは『トランス・ローカル』の好例といえるだろう。」
これはクッツェーのスタンスでありますが、最近によく目にする「グローバル
サウス」というのは「北を介さずに直接繋ぐ」ということですね。