この冬はじめて除雪

 太平洋に面した当地は、北海道でも雪が少ないところで、そのぶん風が

冷たいとかいわれますが、やはり年をとってきますと雪が降るたびに除雪と

いうのは大変な作業となります。

 今年はいつもの年よりも雪が多いといわれているのですが、こちらは逆で

この時期まで、これだけ雪が少ないのは記憶にないほどです。どこかで

バランスが狂っているのでしょう。

 昨晩にやすむときには、このあたりに暴風雪注意報というのがでていると

テロップがありまして、そうか明日の朝は除雪を覚悟だなと思っていたので

すが、今朝6時半くらいに起き出して、そとを見ましたら、まったく雪はなし

です。(昨晩にBS朝日かで鉄道 室蘭本線の途中下車旅を放送していました

が、始発の岩見沢は雪におおわれて真っ白であったのが、太平洋が見えると

ころまできましたら、ほとんど平地には雪がないのが映し出されていました。

これが今朝までの風景です。)

 この状態であれば、午前中は散歩にでるかなと朝食をとっていましたら、

一転して雪になり、それは午前いっぱい続きました。これでは散歩よりも除雪

であるかなと外にでて小一時間作業をすることになりです。気温が高いせいも

あって湿って重たい雪で、それなりに仕事をしたという感じとなりました。

 本日は雪の降りを気にしながら、ほぼ終日室内で過ごすこととなりました。

すこし本を読まなくてはで、まずはこのところ読んでいるクッツエー「恥辱」

を手にすることになりです。

 もともとは英語で書かれた作品ですが、作品の舞台は南アフリカとなります。

ケープタウンにある大学で教鞭をとる男性が主人公ですが、1990年代の話です

のでマンデラ大統領が誕生したあとのことです。

 主人公のまわりには大学の同僚、学生がいて、そのあとで暮らすことになる

地域には不思議な生活をしている自分の娘の仲間たちがいます。たぶん、その

あちこちに当たり前ですがアフリカ系の人がいて、ヨーロッパからの移住者の

子孫がいるのでしょう。

 この作品を読んでいて思うのは、そこのところが注意深く描かれています。

その登場人物と読者が親しくなったなと思ったところで、すこしそれに言及さ

れるのですが、最初からこの人はどのような背景の人であるというふうには書か

れていません。

 南アフリカ共和国の事情に疎い当方は、あちこちに注があってほしいと思う

のですが、南アフリカといえばラグビーだけではないのですよ。

恥辱 (ハヤカワepi文庫)

恥辱 (ハヤカワepi文庫)