先日の台風の影響なのか、あれから朝夕はぐっと寒くなりましたです。これ
まで吹き抜けのホールのところにおいたビューローでパソコン作業をしていたの
ですが、本日はすこし着込まなくては過ごすことができなくなっています。
無理せずに、すこしあったかな居間に場所をかえて作業することにです。
本日の新聞夕刊を手にしていましたら、津村記久子さんのコラム「となりの
乗客」の書き出しに次のようにありました。
「お中元を包んでいた包装紙でブックカバーを作って、かなり重宝している。折り
目があったりしわが寄ったりしているけれども、ちょうどいい厚さだったのだ。
文庫本と単行本併せて四枚分ある。ブックカバーが手に入ってうれしかったので、
八月はいつもよりよく本を読んだ。」
包装紙をブックカバーにというのは普通にあることで、たしか金井美恵子さんも
そのようなことをする人のことを書いていたように思います。(たしか、そのために
おしゃれな包装紙を捨てずに取っているというような話でした。)
当方は、本屋さんで本を買った時にブックカバーはどうしますと聞かれると、いつ
もけっこうですと答えています。ブックカバーをしたままにして積んでおきますと、
なにがなんだかわからなくなりますので、携行したりする時にブックカバーをつけ
るようにしています。薄い本でありましたら、革製のブックカバーをつけたりしま
すが、読むのに何ヶ月もかかるようなものは、包装紙によるブックカバーの出番と
なります。
ある程度厚手の紙でなくては、すぐによれてしまってだめになってしまいます
ので、包装紙の質とデザインにはこだわることになります。最近に好んでストック
していますのは、大阪の家族がお土産に買ってきてくれるご近所の和菓子屋さんの
包装紙であります。
このところ手にしている岩波文庫のプルーストは、包装紙で作ったブックカバー
をかけているのですが、何ヶ月も手にしていますと、それでもかなりすごいことに
なりです。
読み初めの本と、読み終わったものを並べてパチリです。プルーストは残り5冊
でありますが、現在の包装紙ストックで残り分に間に合うだろうかなです。