今回の旅行の携行本は岩波文庫「失われた時を求めて 11巻」でありました。
残りがちょうどいい具合でありましたので、これは旅行中にこの巻の最後にたどり
つくのではないかと思ったのですね。いつもは細切れに読み継いでいるのですが、
旅行中の3日間は、これだけに専念しようとしたのです。
飛行機のなかで、移動の電車で、そしてホテルの部屋でと、読んでおりました。
そういえば、この本は4月に関西へと行ったときも携行したのでした。
その時、京都の小学生女児に岩波文庫プルーストのカバーを作ってもらいました。
おおこれはうれしいことと、このカバーとしおりを使っての読書です。
こんなのを作ってもらったら、頑張って読みますよでありますが、そのわりに
時間がかかっていることですが、まあ、かわいいカバーだから、すこしでも長く
手にしていることにいたしましょう。(次巻も同じような厚さでありますので、
次にもこれをかけて読むことにしようか。)
「囚われの女Ⅱ」の450ページくらいになったところで、普通の小説を読んで
いるような気分になれるところがありです。このような気分が続けば、ページは
稼げるのでありますが。
横浜では、宿から歩いていけるところに本屋がありまして、そこを覗いてくる
ことにです。千葉雅也さんの「エレクトリック」がありましたら、立ち見しよう
と思って足を運んだのですが、その店では新聞書評に取り上げられた本を並べて
いるところがあって、掲げている新聞書評には「エレクトリック」が取り上げら
れていたのですが、掲示の書評のところには「在庫なし」とスタンプが押されて
いて、これは残念でした。
せっかくですから、横浜記念になにか一冊と思って棚をみて、これまで気に
なっていて買うことのなかった山尾悠子さんの文庫を買いましたです。
買ったらせっかくなので、その小説を読んでみたのですが、これが最初の作品で
あったのか。(プルースト以外で読んだのは、このなかの「夢の棲む街」)