ありがたいアドバイス

 月曜日はパン作りの日でありますが、このところぶどうの酵母がうまくあが

らないので、今回はレーズンを仕込んでの酵母液つくりでありまして、一週間

ほど発酵させることにです。

 まずまず順調にできたと思い、昨晩に酵母液に強力粉を混ぜて、種を作った

のでありますが、これのあがりがよろしくないことです。これはパン作りをして

も苦戦必至であるなと、迷ったのですが、えいやっと2種類のパンを作ることに

です。あわせて粉が1.5キログラムくらいの粉を使うのでありまして、これが

うまく発酵しなければ、けっこう厳しいことになるのでした。

 案の定というか、残念ながら結果は悪いほうにいって、はるゆたかブレンド

割合が多いほうの種が、さっぱり上がらないことになってしまいました。これは

どうしようと、失敗した天然酵母種を再生するやり方はないのかと、検索してみ

ましたら、そういうときには、茹ででから焼きますとベーグルのようになると、

クックパッドにあるではないですか。写真もはいっていて、これはやってみない

理由はないなと、種を九つに切り分けてから、熱湯で茹でで、そののちオーブン

で焼いてみました。

 これがそこそこそれらしくなって、パンの型にいれて山型に焼くよりもずっと

美味しそうに出来あがりです。ありがたしアドバイスでありまして、この手が

あったかです。天然酵母の力が弱くとも、恐れることはないぞです。

 写真を見ましたら、なんとなくこのようなパンを作ったようにも見えることで

あり。

 本日はあれこれとやることの多い一日となりました。すこし図書館から借りて

いる本を読まなくてはと、瀬戸内寂聴さんの「奇縁まんだら 終り」を手にする

ことになりです。 

 瀬戸内さんが「奇縁まんだら」のシリーズで取りあげている方々は、ほぼ当方

も名前は知っている人でありますが、なかには初めて名前を知る人もいたりです。

 この最終巻でいきますと佐藤長というお名前の方は、まったく知らない人であ

りました。昭和53年まで京都大学教授としてチベット史を研究されていたのだ

そうです。立派な業績も残していらしゃるのですが、もちろん当方はチベット

には関心がありませんでした。

 瀬戸内さんと佐藤長さんとの接点は、瀬戸内さんが夫に従って北京で生活を

することになったとき、同じ宿舎に佐藤さんがお住まいになっていたとのことで、

佐藤夫妻は、瀬戸内さんが夫と子どもをおいて、出奔したあとも変わらずに付き

合いは続き、瀬戸内さんは佐藤長さんの臨終に立ち会うことになったとのことで

す。本当に、こういうのは奇縁でありますね。