寒いせいか、古いせいか

 当方のカレンダーで月曜日はパンを作る日となりです。

前日にぶどうからおこした酵母液と全粒粉を混ぜて中種をつくっておき、

本日の朝からパンこね(とはいっても専用こね機 レディスニーダーに

おまかせ)て、10時間ほど一次発酵して、夜になってからオーブンで焼く

作業となりです。

 本日もつかっているぶどう酵母駅は、先月におこしたものですが、日にち

がたっているせいか、それともあまりできがよくないのか、はたまた室温が

低くなっているからなのか、ちょっと膨らみが悪いのでありますね。前回に

おこしたぶどう酵母はすこぶる調子がよかったのに、これも天然酵母ならで

はでありますか。国産ぶどうは旬は過ぎたようですが、あとすこしは安価で

入手できそうですから、あと数回はぶどうで酵母をおこしてみましょう。

(ぶどうのあとは、りんごをつかうことになりますね。)

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手前はライ麦、うしろは全粒粉パン

 先日は「本の雑誌」12月号を読むことになりです。

今回の特集は「アンソロジストを目指せ!」です。アンソロジストですから

アンソロジーを作る人ですね。今回の特集では日下三蔵さん、藤原編集室

などに取り上げられています。

 「私の夢のアンソロジー」というところには、こういうアンソロジーをまとめ

たいという各氏の目次が掲載です。これを見て、読んでみたいと思ったのは

競馬に関するものをあつめたアンソロジーを編んでみたいという藤代三郎

(こと目黒考二)さんのもの。

 藤代さんは十篇のエッセイをリストアップしているのですが、傑作なのは

最後におかれた「佐藤洋一郎 1992年天皇賞秋の予想」というものに

ついて書かれた藤代さんのコメント。ここでは肝心なところを省略しての

引用してみましょう。

佐藤洋一郎の予想コラムを読んで、そういうドラマがあることを初めて知

り、その馬から買ったが相手が抜けて馬券は外れ。それでも佐藤洋一郎

コラムを読んだときの興奮は覚えているからいまから10年ほど前、そのコラ

ムをネタにして現行を書いた。すると、そんなコラムはありませんでしたと

そのときの担当者が報告してきた。・・では私の記憶は何なのか。読んだこと

は間違いないのだ。」

 ということで、読んだことは間違いないのだが、どこで見たのかわからない

予想コラムの文章をアンソロジーにいれたいのだそうですが、こうして雑誌

で話題にしたら、それはこの文章ですよというふうに、どこかから情報が寄せ

られるでしょうかね。

本の雑誌426号2018年12月号

本の雑誌426号2018年12月号