本日の日中は土仕事をすることにしておりましたので、本を読むのは朝一番で
のこととなりました。朝4時頃に一度目が覚めましたので、それからふとんの中で
枕元においてある本を手にして読むことになりです。
なんとかすこしでも読まなくてはと思っているティモシー・スナイダーの本で
ありますが、どのような形であっても最後までページをめくることにするぞとい
うことで、とにかく前に進めることにです。
最近の状況を重ねあわせますと、ほんと既視感がありまして、つくづくと
このあたりの国の形は変わっても、状況は変わらないことに驚くことでありま
す。
この本で取り上げられているのは、今から百年ほど前のことでありますから、
ロシア帝国からソビエトロシアになった頃で、ウクライナは独立国家ではない
のでありますね。このときは、ウクライナはソビエトロシアとポーランドに挟
まれた地域となるのですが、そのどちらからも干渉されることになりです。
「共産主義勢力はポーランド南東部を『西ウクライナ』と呼び、民族解放の名の
下に同地域のソビエト・ウクライナへの併合を叫んだ。彼らが喧伝したとおり、
ソ連では、当局が懐柔策としてウクライナ文化の庇護に努め、現地のポーランド
人地主層を弾圧していた。」
ウクライナ民族が多く住んでいるポーランド南東部は、ウクライナと一つに
なるべきであるということで、ここに侵攻しようとするのですが、こうした
ことは、親ロシア勢力が多く住んでいるからということで、クリミアを併合した
ということと、まったく同じでありまして、なんとも時計の針が逆戻りしたよう
であります。