ほんとに映画館に足を運ぶことがなくなっています。新聞などで映画の紹介
があって、興味をひくものもあるのですが、それはかなりマイナーな作品であ
ることが多く、当方の住むまちの映画館(シネコンとミニシアター)にはかか
りません。
新聞で紹介される映画をシアターで見られるというのは、日本でもごくごく
限られたまちとなりますね。
そんなわけで、当方が映画を見物するのはTV放送でとなります。そんなこと
を思っていましたら、最近読んでいた小林信彦さんのコラム集にも、次のよう
にありました。
「このところ、NHKBSプレミアムが毎日午後1時から放送しているアメリカの
往年の名画シリーズを喜んでいる。コロナウィルスで外出できない時代に、家で
テレビと向いあっている人間はそういうことになる。
昨日、オーソン・ウェルズの『市民ケーン』(41年)を久々に見た。」
この文章、週刊文春の掲載日は2021年7月1日とあります。
試写会とか劇場に足繁く通っていた小林信彦さんでありますが、病気となって
からは外出も思うように出来なくなりましたので、好きな映画についてもビデオ
かTVで見るしかなくなりです。
残念ながら小林さんは田舎町に住む当方と同じような環境となってしまった
わけですが、違うのは熱心にBSプレミアムで映画を見ていることですね。
新聞のTV欄をみましたら、本日のBSプレミアムで「市民ケーン」の放送があ
ることがわかりました。この機会に、この作品を見るようにしなくてはと録画
したのでありますが、録画は容易ですが、見るのはなかなか大変であります。
この作品について、小林さんは「むかし、NHKが初めて放送した時に見て、
ATGが封切った時にも見て感動した。今度、三回目に感動したのは、オーソン・
ウェルズの<時代のつかみ方>である。」と書いています。
これは見なくてはだめでしょう。(なんとなく、以前にVTRに録画している
ようにも思いますが、見た記憶はなしです。)