著者に会いたい

 昨日の新聞読書欄にある「著者に会いたい」というところに作家 小林信彦

さんが登場です。もちろん著書は一番新しい「日本橋に生まれて 本音を申せば」

となります。

 本がでたのは1月末で、当方が入手したのは2月5日でありましたので、ずい

ぶんと著者の登場までに時間がかかりましたが、これは小林さんの体調などが

影響しているのでしょう。

 それにしても、こうした欄で小林信彦さんの近影が見られたのは、とてもよろ

しいことであります。なんとなく、こういう欄では記者がインタビューして、発言

をまとめたものが掲載となったりするのですが、ほとんど小林さんの発言は登場

せずであります。

 この記事のなかでかぎかっこでの発言は、「書けるうちに書いておこう」という

言葉くらいですので、そんなに多くを語ったりではなかったように思えますが、ま

あ、それでもこれに添えられている写真一枚で、小林さんが現役であることが

伝わってきます。

 読むのがもったいないといって、「日本橋に生まれて」はずっと積んだまま

にしてあるのですが、いよいよというか、そろそろというか読み進めなくては

いけないようであります。

 小林さんのこの本も、終わりの方で平野甲賀さんの死に触れています。

小林信彦さんの代表作の一つである「日本の喜劇人 決定版」の装幀を担当さ

れて、それが刊行されるのを待たずに亡くなったのでありますが、小林さんの

本というと平野さん装幀がセットであったように思います。