この本読みたい

 新聞の書評に期待するのは、あまりひと目に触れないところで刊行される

渋い本を紹介してくれることですね。当方の住む町にあります本屋さんは、

売れ筋の本しか並ばないのでありますから、新聞書評に掲載のものは、ほぼ

当方の目に触れない本であるのですが、この場合は、そうではなしでありま

して、新聞に広告を載せるのもたいへんな小さな版元の本となります。

 本日に手にした北海道新聞の書評欄には、次の本の紹介がありました。 

 小林克也さんの本でありますよ。表紙絵の小林さんはおいくつくらいの肖像で

ありましょう、小林さんは御年80歳とありました。

北海道新聞(もちろん道新といいます)では、著者訪問でインタビューして、本

を紹介するのですが、この書き出しは、次のようになりです。

ちなみにこのインタビュー記事の記者さんは、恵本俊文さんという方で、音楽に

詳しいと評判の方です。

「本書は、米軍放送で洋楽、英語と出会った筆者が半生をつづる。DJ歴は半世紀

を超えた。1981年に始まった人気番組『ベストヒットUSA』では洋楽をビデオで

紹介、多くのミュージシャンにインタビューを重ねた。一度終了したが、2003年

にBSで復活、放送開始から40年を迎えた。」

 小林さんは当方よりも10歳年長でありまして、当方が学生の頃に聴いておりまし

た洋楽を放送する番組ではあまりなじみがありませんでした。当方の中学から高校

にかけては、それこそ福田一郎とか高崎一郎などがやっている番組を楽しみにして

いましたからね。

 小林さんのラジオ番組にはどのようなものがあったのかは、正直よくわかってい

ないのですが、英語の発音がえらくそれらしいDJがいるというのは承知していまし

た。楽曲の紹介がかっこよくて、それで小林さんを強く意識しましたです。

 小林さんのことを当方より5,6歳下の人たちが、面白からきいてといってきた

のは、もちろんスネークマン・ショーのものでありました。そのときは、すぐに

これにでてくる咲坂さんが小林克也さんとは気づきませんでしたし、伊武さんは、

この人だれという感じでありました。1980年頃のことですから、今から40年

ほども前の話です。

 最近は毎週ではありませんがベスト・ヒットUSAをTVで見ておりますが、最近

のUSAのヒット曲はさっぱりなじめませんので、もっぱら懐メロのように紹介さ

れるものを楽しんでおります。

 最近に見たものでは、コロナ禍にあっての自宅から配信されたキャロル・キング

を紹介した回が、特に印象に残りました。キャロル・キングこそ、小林克也さん

の同時代人でありまして、その紹介に力がはいったのも頷けることであります。


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