今年もいただけるかな

 先日に京都三月書房のページをみていましたら、編集工房ノアさんの「海鳴り」30号
が届いたとありました。( http://3gatsu.seesaa.net/article/459024581.html )
毎年楽しみにしている「海鳴り」ですが、今年も送っていただけることを期待しながら
待つことといたしましょう。
 当方のところに届くまでには、数日間の時差があるはずでありますが、連休中に手に
することができたら、うれしいことであります。
 三月書房さんのページをみましたら、編集工房ノアさんの近刊案内には、山田稔さん
のものと、ノア社主 涸澤純平さんのものがあがっているとのことです。これがともに
年内に刊行となりましたら、こんないいことはないのですが。
 涸澤さんは、自分の著作をノアから刊行するのにためらいがあったようですが、涸澤
さんの著作を待っていたファンは当方だけでなく、しかも評判がよかったことから、
続刊を出すこととなったのでしょう。
 涸澤さんは、編集工房ノアに集まる書き手のなかでは、著作が良く売れるお一人であ
るわけですから、ノアの刊行物の柱の一つに育ってほしいものでありますね。
なんといっても涸澤さんにとっては「大好きなノアからの出版」でありますから。

遅れ時計の詩人―編集工房ノア著者追悼記

遅れ時計の詩人―編集工房ノア著者追悼記

 そういえば、先週に京都へといった時、駆け足で三月書房にも立ち寄りました。時間
の余裕がまったくなかったので、店につくや、めざす一冊を手にして店主のところに
もっていき代金を支払って辞去したのですが、その時点ではまだ「海鳴り」は届いて
いなかったのでありましょう。
 ちなみに、当方が「三月書房」でしか入手することができないであろうと思った本は
沖縄で刊行が続いている「脈」96号でありまして、これの特集は「芥川賞作家・東峰夫
の小説」です。
 東峰夫さんは、文芸雑誌から相手にされなくなった芥川賞作家ですが、いまも発表の
あてのない小説を書き続けています。この五月で80歳になるのだそうです。
あの人は今ということではなく、自分の小説にこだわる現役作家 東峰夫さんについて
の特集なんて、この「脈」でなくてはできないことであります。