行きつけの本屋からブックオフへ

 昨日に引き続きで、本日も最高気温が10度を超えました。ぐんと春めいて

外にでるときもダウンを脱いで、フリースでも過ごせるようになりました。

こうした日に冬靴を片付けて、夏靴を出さなくてはと思いながら、さぼってし

まいました。明日もお天気でしょうから、明日にはやってしまいましょう。

 陽気に誘われて行きつけの本屋へと行ったのは昨日のことですが、新刊本屋

では、津野海太郎さんの本とモモコグミカンパニーさんの小説をチェックした

のであります。こちらの新聞の売れている本のリストにモモコグミカンパニー

さんの処女小説が掲載されていて、当方はBiSHファンということもあって、

一度手にしてみようと思ったものです。

 中に往復ハガキが入っていて、お便りをいただければ、必ずお返事いたし

ますとありました。初版にはいろいろと特典があるようで、こういうのは

音楽業界の手法でありますね。版元の河出書房さんは、それなりに売れ行きを

期待しているはずですが、どのようなセールスになるのでしょう。

 ページを開いてみましたら、もっとなかはスカスカであるのかと思ったら、

会話でストリーをつないでいくという形にはなっていなくて、若いファンの

人たちは、すこし読むのに苦労するかもですね。 

 ブックオフへはあまり期待をせずに立ち寄ったのですが、均一の文庫棚を

見ていましたら、これは間違いではないのかと思うものが目に飛び込んで

きまして、これをありがたく買わせていただきました。

 日本のコミックの表現の幅を拡げたつげさんでありますね。ちょうど当方が

高校を卒業するころに人気が上昇してきて、前衛というかシュールな手法が

好きな知人たちは、つげさんの作品を読むことになったことです。当方は、

コミックというのに馴染んでいませんでしたので、コミックといえば、ガロより

もCOMでありました。

 つげさんの「ねじ式」も長谷邦夫さんのパロディで親しんだような次第です。

それから50年もたって、つげさんは芸術院会員になったわけですが、最近の

TVドラマの原作にコミックのものが多かったりすることも含めて、コミック抜き

に日本の文化は語ることができなくなりましたので、やはりつげさんの功績は

極めて大きいといえるのでしょう。