新年特大号か

 その昔(当方が小学生の頃でありますので、60年ほど前か)には、雑誌

というとお正月くらいしか買ってもらえませんでした。どっと田舎に住んで

いたせいもありますが、近くに雑誌を売っている店もなかったように思い

ます。注文したら、近所のお店やさんがとってくれたのかな、そのへんは

よくわかっておりません。

 正月号というと、クリスマス時期というか学校が冬休みに入るころに付録

のたくさんついた新年特大号を買ってもらうのがうれしかったですね。

男兄弟三人でありましたので、それぞれ一冊ずつで、交換しながら読んだも

のでした。

 お正月を前に出される新年号というのは、今もそういうどきどき感があり

ますね。これからでる「本の雑誌」などは、そういう気分によく応えてくれ

ます。

 本日の新聞にはずらっと文芸誌の広告がならんでいました。

右から左に、「群像」「文學界」「新潮」「すばる」であります。

この四誌のうち特別定価をうたっているのは「群像 リニューアル1周年記念

号」だけでありまして、あとは定価を据え置いて、いつもとはちょっと違った

企画で勝負です。

 この広告で目をひいたのは、「文學界書店2021」という特集となります。

「いまもっとも気になる24人が店長を務める夢の書店が誌上オープン!」と

ありました。

 目をひいたのは、その一番最後24人目の店長さんのお名前。そこには、

「モモコグミカンパニー」とありました。おっとっと、BiSHのモモコさんが

文芸誌に登場ですか。いったいどのような品揃えの店を展開するのでありま

しょう。

 文芸雑誌では、新しい書き手を探しているのでしょうね。最近はコミックス

に優秀な書き手がなだれ込んでいて、文芸部門で話題になるのは、アイドルで

あったり、シンガーソングライターの人たちですものね。

 もともとは歌で自分の世界を展開したりするのですが、ご自分で作詞したり

する人は文章も大丈夫だったりしますので、そういう人が小説を書いてくれ

ないかという期待が文芸編集者にはあるのでしょうね。

 ということで、自分たちの曲の作詞をして、エッセイ集を出しているモモコ

グミカンパニーさんにスポットがあたったのですね。彼女はちょっと前には

NHK「俳句の時間」にもでていたようで、話題性も含めて小説を発表するの

も遠くはないのかな。

きみが夢にでてきたよ

きみが夢にでてきたよ

 

 

目を合わせるということ

目を合わせるということ